大祓行事は六月と十二月の晦日に執り行われ、半年毎に行われるので二季の祓えともいわれます。特に六月の大祓を『夏越(なごし)の大祓』といい、神様の心を和めるからとも、夏の名を越して災いを祓うからだともいわれています。
大祓は、私達が日常生活を送る上で知らず知らずのうちに触れる罪や穢れを『人形(ヒトガタ)』に移し、祓い清め、無病息災を祈り、茅の輪をくぐることによって(胎児が母胎から生まれ出ることを表すともいわれている)新しく生まれ変わった心持ちで、神様のご加護を戴きながら、新しい半年間を送るという、禊(みそぎ)祓(はらい)の信仰に基づく神道儀礼です。
また神代の昔、蘇民将来という人が、旅の途中の武塔神(素戔嗚尊スサノオノミコト)に一夜の宿を提供したところ「もしも、後世に悪疫が流行った際には蘇民将来の子孫であると言って、茅の輪を腰につけておればそれを免れるであろう」と教えられたという。この故事に基づき、現在でも全国の神社で茅の輪くぐりに代表される多くの行事が執り行われています。
当神社では恒例により、六月と十二月の年二回、大祓を斎行致しておりますが、特に水無月(夏越しの大祓)は古式にのっとり、高さ三メートル近い「茅の輪」をくぐり、火起 こし(ろくろを廻す古代の火起こし)の斎火(いみび)で厄を祓い清める神事を執り行います。これは、全ての災いや罪・汚れを『ヒトガタ』や『クルマガタ』に移し、祓い清めることで、病気にかからず、災難や厄難を祓い除き、元気にこの夏を越せるようにと祈願するおまつりで、古くから伝わる神事です。 特に、厄年(男性25・42・61 女性19・33・37)の方に限らず、家族の平穏無事や益々の幸福の御祈願を兼ね、是非家族お揃いでご参拝を下さい。
下にある形代袋と人形・車形をお渡し致します。(ご希望の方には郵送致します)人形には氏名・年齢を、車形にはナンバーを記入の上、形代袋に入れてお持ち下さい。
大祓式当日だけでなく、事前のお預かりもしております。(遠方の方はお送り戴いても結構です。)